外れないクラウンを目指して

どうもSansanです。

大学病院で５年間補綴科で臨床を行い、現在一般開業医で働いてる歯医者です。

クラウン、特に全部被覆冠にどれだけこだわっていますか？

セット時にセメントなしでもクラウンが外れないようになっていますか？

セメント頼りだと脱離の原因にもなりますのでこだわりたいところですね。

全部被覆冠が外れないようにするためにきをつけること４選

形成の基本で咬合面に対してテーパー角は6～8°すること意識しています。

支台歯の高さが長い時はかなり維持が強くなりすぎるので注意。

歯軸歯冠の1/2～1/3に便宜的にテーパーを強くつけて維持力を調整しましょう。

短い時はテーパー角はもっと小さくなるようにテーパーがついていないバーを使います。

補助的保持形態をつけることで補綴物が動かなくなりますので、効果的です。

＊補助的保持形態とはホール・グルーブ・ピンレッジなどのこと

また、表面積が広くなりますのでセメントの接着力が強くなると考えています。

ホールは歯冠破折の可能性が高まると考えるので、グルーブの方がいいと思ってます。

補助的保持形態の延長で、あまりにも支台歯の高さがない時は失活歯にだけ使える方法です。

ホールと同様に破折の可能性があがるので注意しましょう。

テンポラリーでは自分の設計ができているかを確認していきます。

テンポラリーには他にも目的がありますが、とにかくセメントに頼らない維持を目指す

全部被覆冠が外れないようにするために気を付けていること

セメントの維持力をできるだけ頼りたくない理由

・セメント溶出による二次カリエスが少なくなる

単冠・ブリッジ・鉤歯などで維持力を意識できるとかなりいいですよね

また、前装冠・CADCAM冠・鉤歯など見た目や義歯のレストの付与形成量を考えないといけないのでバリエーションが多く奥がふかいですねー

今回はこれくらいですかねー

また自分の知識の整理とともに書いていきたいと思いまーす。